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たぶんやるよ
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下段には更新とメルフォのレスが。
ここにはリアルえちゃ。

えぇ。
二人がかりでノートにがりがりしてました。
本当に楽しかった。
私かに勇気がなくてすんまそんと。
ほんとうにすんまそんと。
だ・い・す・きですぜ。
あ。ちょっとがぞうおおきめです。
sirotone.jpg










続きからはss

 不安が僕を襲う。
 ぞわぞわと背中を這いずる黒い蟲。
 どれだけ血の膿を吐きだしても腐り続ける肉体。
 声を出しても枯れない恐怖。
 夜の真ん中に僕は一人で立っていた。

 怖いと一度呟いた。
 助けてと頭を抱えた。
 足がつかれて立てなかった。
 体が寒くて凍えていた。

 僕の傍には誰もいなかった。
 

 誰かの足音が聞こえて顔を上げた。
 助けてと手を伸ばした。
 伸ばした手。
 触れる事のない他者の体温。
 ざあざあと雨が降る。
 濡らしていく。
 濡らしていく。
 黒い海をより深く。
 塗り潰していく。
 塗り潰していく。
 白い世界を黒く。
 どこまでも果ての見えない夜の世界。


 僕はここにいる。


 しゃがみこんだ僕に歩けという人がいた。
 僕が歩けないと答えると酷く怒る。
「そんな足があるのに歩けないのか。
 それならお前は生きることをやめてしまえばいい」
 僕を否定する言葉は僕に絡みつく。
 耳を塞いでも言葉は襲ってきた。
 怖くて怖くて怖くて。
 涙ばかりがこぼれていた。
 その涙を救ってくれたのが君だった。

「無理しなくていいよ」

 にっこり笑って。
 にっこりわらって。
 僕の手を握ってくれた。
 凄く暖かくて。
 凄くうれしくて。
 僕はまた泣いてしまったんだ。

 ようやく晴れた僕の夜。


 君のために歩こうと思った。
 君と一緒に生きていたいと思った。

 もう膿は出ない。
 もう何も壊れない。

 思って強くなったと思いこんだ。


 あははあは。

 崩壊の階段を書け昇る僕は
 まさかさまにおちる。

 夕暮れの時間もなく夜が来る。
 伸ばした君の手は握れない。
 僕の声はもう届かない。
 僕の膿は止まらない。
 打ちつけた頭が割れる。
 叫んだ唇が裂ける。
 痛んだ胸が弾ける。
 動かない足が千切れた。


 うふふあは。


 笑う君の手を導いた。
 僕が怖いのは君。
 君を失う僕が怖い。

 恐怖に打ち勝てなくて僕は壊れる。
 僕は壊れて君の記憶に残る。

 それが

 さいこうにしあわせ


 折れる首を握ってくれる。
 細い指の感触。

 しめころして。

 最後の一瞬まで僕を

 絶命するその瞬間まで

 ぼくだけをみていて。


 大好きな君。


 ずっと欲しかったのは安心。

 これで僕は誰にも捨てられない。
 誰にも怒られない。

 もう

 何も聞こえないもの。

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